こんにちは
オペ室看護師のcharです。
外回り看護師ってなにしてるんだろう?と
思っていませんか?
器械出し看護師に物を出したり、記録したり、、、
私は外回り看護師を経験するまでピンとこなかったです。
実際にしてみると記録と物出しの他に、
患者さんやバイタルサインの観察、術野の状況把握、
合併症予防、他部署との連携など、
仕事がいっぱい!
外回り看護師は術前訪問や術後訪問、意識下手術(局所麻酔、脊椎麻酔など)で
患者さんと関わることが多いので、
器械出し看護師とは違ったやりがいがありました。
オペ室といえば器械出し看護師をイメージされがちですが、
外回り看護師の魅力も知ってもらえたらうれしいです。
外回り看護師の仕事とは? 4つの仕事

情報収取
外回り看護師はカルテと術前訪問から情報収集をします。
カルテで一通りの情報を得てから、
術前訪問で患者さんと会って情報を追加します。
疾患や術式、検査データ、既往歴、患者さんの発言などから、
外回り看護師は看護計画を立てます。
外回り看護師は
患者さんが合併症なく手術を終えられるように、
オペが滞りなく進むように、
どうしたらいいかを考えています。
例えば
・ラテックスアレルギーがある→ラテックス禁の表示をして、ラテックス製品を取り出せないようにしておこう
・貧血がある→輸血のオーダーと輸血の同意書はあるか確認しよう、輸血に必要な物品も準備しておこう
情報収集をしたら他のスタッフと共有することが大切です。
術前訪問で患者さんと話した内容やカルテに記載のないことは、
器械出し看護師・主治医・麻酔科医に伝達して、
みんなが同じ認識を持てるようにしています。
補聴器をつけたまま入室する、母親が同伴入室する、患者さんが強く不安を感じていたなど。

最初はどの情報がどこにあるかわからなくて、時間がかかります。
でも慣れてくると情報収集もサクッとできるようになりますよ!
術前準備
外回り看護師の術前準備はたくさんあります。
輸液の補充と加温、薬剤の補充、麻酔器の作動確認、
ME機器やベッド、無影灯の作動確認、
体位固定の物品準備、室温の調整、点滴ルート・ベッド作成、、、
手術室の扉の開け閉めが増えるとSSI(手術部位感染)の発生率が上がるので、
術中に外に出なくていいように
在庫や異常の有無をチェックします。
準備で大事なのは情報収集で得た情報をもとに、
患者さんの個別の問題に対処できるようにしておくことです。
・腰が曲がっている→ベッドに寝転ぶときに辛くないようにクッションを多めに準備しよう
・耳がきこえない→筆談の準備をしよう、伝えたいことや聞きたいことは紙に書いておこう
手術につく
外回り看護師は患者さんの入室~手術開始までにもすることがたくさんあります。
麻酔導入、挿管介助、バイタルサイン観察、点滴確保、
膀胱留置カテーテル挿入、DVT(深部静脈血栓症)予防、
体位固定、皮膚障害予防、神経障害予防、体温管理、
患者さんへの声かけ、、、
術前準備と同様に、患者さんの個別性に合わせることが大切です。
・肌が弱い→保湿剤を塗って保護する。術後は皮膚障害の有無を観察する。
・50肩で腕が上がらない→体位固定は患者さんの可動域以上に動かさないようにする。医師にも報告相談する。



全身麻酔では起きている患者さんに接することができるのは、
麻酔がかかるまでの間だけです。
この短い時間でも患者さんの様子をみて声かけやタッチングをして、
不安や緊張を減らせるように関わっています!
手術中は術野への物出しや出血量のカウント、
ガーゼ・器械カウント、皮膚障害予防、体位チェック、
バイタルサインの観察、記録、
病理検査への提出、病棟への連絡などをしています。
手術中の記録は手術の流れだけではありません。
看護計画を実施した結果と評価、
逸脱したことがあれば内容と対処、その結果も記録します。
・アルコールで消毒したら赤くなった→「アルコール禁」として対応した。その後赤みは消失した。
麻酔覚醒
手術が終了したら麻酔覚醒の準備をします。
覚醒時は患者さんによっては体動が激しいことも。
手術ベッドから転落したり、点滴が抜けないように気を付けます。
認知症がある、長時間手術など体動を予想できるときは、
あらかじめ応援を呼んでおくといいです。
抜管ができたら、
疼痛・皮膚障害・神経障害の有無を確認して退室します。
麻酔科医に術後指示を確認しておきます。



麻酔覚醒時~退室はトラブルが起こりやすので注意が必要です。
麻酔薬の作用で呼吸が止まって再挿管するなんてことも。
申し送り
病棟看護師へ患者さんの状態や手術内容を申し送ります。
術後の酸素指示やIN-OUT、逸脱した内容と対処と結果、使用した鎮痛薬の種類と時間、
病棟で継続して観察してほしいことなどは忘れずに伝えます。
・シバリングがある→電気毛布、温風式加温装置で加温をしてほしい
・興奮状態だ→点滴や膀胱留置カテーテルの抜針に気を付けて
記録は漏れがないか、誤字脱字がないか気を付けます。
手術記録は医療事故が発生した場合の調査資料となるので、
時間なども正確に記載します。



申し送りは継続看護のために必要な情報提供です。
伝えることをメモして、抜けが無いようにしていました!
外回りに必要な能力 3つ


①観察力
外回り看護師は手術中の異変を察知する観察力が必要です。
・尿が出てない→膀胱留置カテーテルの抜去や屈曲、閉鎖がないか確認、麻酔科医へ報告
・患者さんに触れると皮膚冷感があるので、室温を上げたり電気毛布で加温したりした
観察力があると大きな問題になる前に対処できるようになります。
患者さんや術野の様子をよく見て、
違和感に気付けるようにしておきましょう。
②気配りとサポート力
外回り看護師は器械出し看護師・主治医・麻酔科医のサポート役です。
挿管介助でも麻酔科医がしやすくするにはどうしたらいいかを考えています。
器械出し看護師への物出しも、
受け取りやすいタイミングや必要なものの順番を考えています。
相手と息が合わないと戸惑わせてしまうことも。
相手の状況をよく見てペースを崩さないようにサポートしましょう。
③冷静な判断力
手術中は予定外のことやトラブルが起こることがあります。
何が起きているのかを冷静に見て、自分のすべきことを考えましょう。
焦るといつもできることができなかったり、ミスをしたりします。
まずは落ち着いて!
手術中は自由に動けるのは外回り看護師だけなので、
あちこちから指示が来て、課題が重なりがちです。
優先順位も考えられるとよりいいです。
外回り看護師に向いている人とそうでない人
向いている人
- サポートするのが好きな人
-
外回り看護師は手術室の他のスタッフのサポート役です。
相手の状況や考えを汲み取って動いています。
そういったことが好きな人は向いてると思います。 - 臨機応変に対応できる人
-
情報収集して準備していても、予定外のことはあります。
患者さんにとってベストの対応は?をその場で判断していきます。
同時に色々なことを求められたりもするので、柔軟に動ける人の方が向いています。 - 相手の感情をくみ取れる人
-
患者さんだけでなく器械出し看護師や、主治医、麻酔科医の気持ちを汲み取れるといいです。
こうしたい、こうしてほしい、の気持ちを察知して、
先回りして対応できると手術もスムーズに進みます。 - 体力がある人
-
手術は立ちっぱなしです。
手術が長時間になったり、1日に何件も担当することもあります。
体力はあるに越したことはないです。 - 自分の意見を言える人
-
外回り看護師は看護計画を立てていますが、すべてを実施するには他のスタッフの手助けが必要です。
計画がうまくできそうにないときに、どうする?と聞かれることも。
どうしたい、どうしてほしいという自分の意見を言えることが大切です。
向いていない人
- コミュニケーションが苦手な人
-
外回り看護師は手術室内だけでなく、病棟や外来、放射線科、検査室などとも関わります。
確認したり問い合わせたりすることがよくあります。
上手く伝わらないと手術進行を妨げることも。
コミュニケーションが苦手ではないほうがいいですね。 - 患者さんと関わりたい人
-
器械出し看護師と比べると患者さんと関わる時間は多いですが、
病棟看護師と比べるとやはり少ないです。
患者さんに寄り添った看護をしたいと思っている人には、
理想と違うと感じるかもしれません。
まとめ


外回り看護師は勉強することがたくさんあります。
手術や麻酔、薬剤、循環動態の管理、麻酔器、皮膚障害、
神経障害、体温管理、患者さんとの関り方など。
基本を身につけるまで半年くらいはかかります。
そこから内容がレベルアップしたり、
新たな疾患や症状と出会うので、
いつまでも勉強することがあります。
勉強して様々なことも身につけても、
成果が目に見えないことが外回り看護師を続ける難しさだと思います。
患者さんからお礼の言葉を言われると嬉しいですし、
考えた計画を無事にやり終えると達成感もあります。
今までの経験や知識でトラブルに対処できたときは成長できてると実感します。
外回り看護師を続けると
知識も判断力も対応力もコミュニケーション能力も身につくことは間違いないです!
今から外回り看護師を始める人や、始めたけど良さがわからないという人が
外回り看護師に魅力を感じてもらえたら嬉しいです

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